【2026年版】海外留学の学費送金ガイド|大学の指定と、届く金額で選ぶ方法
2024-12-30
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留学が決まって最初にぶつかる壁が、学費の送金ではないでしょうか。
金額が大きいうえに、「支払いが終わっていないとビザが申請できない」国が少なくありません。期限が迫ってから慌てると、送金が間に合わない、着金額が足りずに再送金になる、といったことが起こります。
そしてもうひとつ、意外と知られていないことがあります。送金の方法は、あなたが自由に選べるとは限りません。海外の大学の多くは学費の支払い窓口を指定しており、直接の銀行振込を受け付けない大学もあるのです。
この記事では、大学の支払いページの見方、国別の支払い時期の考え方、学費を送る4つの手段の使い分けを整理します。あわせて、見落とされやすい「中継銀行に引かれる分」の話もします。これから留学を控えている方は、ぜひ参考にしてください。
※はじめにお読みください本記事の金額・条件は、編集部が2026年8月に各社・各国政府の公式サイトで確認した内容です。手数料や制度は予告なく変更されます。当社は行政書士事務所でもビザコンサルティング会社でもありません。ビザや入学の要件は学校・国・時期によって異なるため、必ず進学先の学校と各国政府の公式情報でご確認ください。判断に迷う点は専門家にご相談ください。
目次
先に結論:送金方法を調べる前に、大学の支払いページを見てください
いちばん大事なことを先に書きます。送金手段は、あなたが選ぶとは限りません。
編集部が2026年8月に海外の大学8校の公式ページを確認したところ、多くの大学が留学生向けの決済サービスを指定していました。なかには直接の銀行振込をそもそも受け付けていない大学もあります。イギリスのUniversity of Bathは、指定サービスを「大学が承認した唯一の決済プロバイダ」と明記しています。
ですから、順番はこうです。
- ①進学先の「学費支払い(Payment / How to pay)」のページを開く…指定があればその方法しか使えません
- ②期限を確認する…ビザ申請の日程から逆算します。銀行送金なら着金まで数営業日かかります
- ③請求額どおり届くかを確認する…途中で手数料が引かれて不足すると、追加送金で手数料も日数も二重にかかります
とくに③は見落とされがちです。海外送金では中継銀行が手数料を差し引くことがあり、送金人がいくら払っても完全には防げません。楽天銀行は「中継銀行によって異なるため、合計が1,000円以上になる場合があります」と具体的な金額まで書いています。
比較サイトの手数料一覧を眺めるより、まず学校からの請求書と支払いページを読む。これが遠回りに見えていちばん確実です。
国別・学費の支払い時期をチェックする
支払い時期は国と学校の種類で大きく違います。共通して言えるのは「入学許可証の発行に支払いが絡む国では、ビザ申請より前に送金が必要」ということです。
← 表は横にスクロールできます
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| 国 | おもな支払い時期 | 関係する書類 | 備考 |
|---|---|---|---|
| オーストラリア | ビザ申請前 | COE(入学許可証) | 学費と留学生健康保険(OSHC)の支払いが前提になることが多い |
| イギリス | ビザ申請前 | CAS(入学許可番号) | 学費の一部または全額の支払いを求められることがある |
| カナダ | ビザ申請前 | 入学許可書 | 学費の支払い証明を求められることがある |
| ニュージーランド | ビザ申請前 | オファーレター・領収書 | 支払い後の領収書を申請書類に添える |
| アメリカ | 学校種別による | I-20 | 語学学校は渡航前の全額支払いが多い。大学は学期ごとが一般的 |
ビザ申請の前に支払いが必要な国
オーストラリア・イギリス・カナダ・ニュージーランドでは、入学許可の書類を出してもらうために学費の支払いが求められるケースが一般的です。そしてその書類がないとビザを申請できません。
つまり「学費送金 → 入学許可証 → ビザ申請 → 渡航」という順番になります。ビザ審査に数週間かかることもあるので、渡航日から逆算すると、送金は想像よりずっと早い時期に必要です。
イギリスを予定している方は、資金証明の条件にも注意してください。生活費として一定額を28日間連続で口座に保有していることが求められます。申請直前に日本から送金しても要件を満たせません。ここも逆算が必要です。
ビザの費用や条件そのものについては、学生ビザとワーホリビザはどちらを選ぶ?で整理しています。
アメリカは学校の種類で変わります
アメリカは事情が少し違います。
語学学校の場合、渡航前の全額支払いを求められることがほとんどです。ビザ申請に必要なI-20を発行してもらうために、学費の支払いが条件になっているためです。
大学は学期ごとの支払いが一般的です。ただし最初の学期分は渡航前に求められるケースが多く、私立大学は入学手続き時、州立大学は学期開始前まで、といった違いもあります。
いずれにしても請求書(インボイス)に書かれた期限が唯一の正解です。ネットの一般論ではなく、学校から届いた書類を基準にしてください。
学費を送る4つの方法

学費の送り方は大きく4つあります。ただし選べるかどうかは学校しだいなので、①から順に確認してください。
①大学が指定する留学生向けの決済サービス
最初に確認すべきはこれです。近年、海外の大学は留学生専用の学費決済サービスを窓口として指定していることが多く、大学によってはそれ以外の方法を受け付けません。
編集部が2026年8月に各大学の公式ページを確認したところ、次のような案内が見られました。
- University of Bath(イギリス)…Flywireを「大学が承認した唯一の決済プロバイダ」とし、直接の銀行振込は受け付けていません
- University of Dundee(イギリス)…Flywireのみを案内。あわせて銀行手数料が差し引かれて着金が不足した場合、学生側が差額を支払う責任を負うと明記しています
- UNC(アメリカ)…Flywireを「唯一の認可ベンダー」と位置づけています
- NYU(アメリカ)…FlywireとConveraの2択。請求額より1万ドル以上多く送ると、超過分の返金に35ドルの手数料がかかると注意書きがあります
- USC(アメリカ)…Flywire・Convera・CIBCの3社を並列で提示。大学側の利用手数料は無料ですが「送金元の銀行が別途手数料を取る場合がある」としています
- Western Sydney University(オーストラリア)…ConveraとFlywire、クレジットカードを提示しています
これらのサービスは、学生番号などと紐づけて入金を照合してくれるのが利点です。「送ったのに反映されない」というトラブルが起きにくくなります。大学によっては為替レートを一定時間(たとえば72時間)確定できる案内も見られました。
当社はこれらのサービスを提供しておらず、特定のサービスをおすすめする立場にもありません。ここでお伝えしたいのは、「まず自分の大学の支払いページを見る」という順番だけです。手数料もレートも大学と時期によって変わるため、案内された選択肢それぞれで「最終的にいくら引かれるか」を確認してから決めてください。
②銀行の海外送金
もっとも一般的で、高額でも確実に扱えるのが銀行送金です。学校側も受け取り慣れています。
一方で、費用は高めです。編集部が2026年7月に各行の公式サイトで確認したところ、窓口からの送金手数料は7,000〜7,500円、ネットバンキングからは750〜3,500円が相場でした。これに加えて、円を外貨に替える際の為替手数料(リフティングチャージ)がかかります。
そしていちばん誤解されているのが中継銀行手数料です。「送金人負担(OUR)を選べば満額届く」と説明されることがありますが、これは正確ではありません。編集部が2026年8月に確認したところ、主要4行がそろって公式サイトに次のように書いています。
| 銀行 | 公式サイトの記載(要旨) |
|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 後日、送金先銀行等から手数料を請求されたり、海外における経由銀行等の手数料が送金金額から差し引かれる場合がある |
| 三井住友銀行 | 受取人銀行での外国送金の際に、仲介銀行の手数料が差し引かれて受取人に全額が届かない可能性がある |
| みずほ銀行 | 上記のほか、経由銀行の手数料がさらに請求される場合がある |
| 楽天銀行 | 中継銀行で発生した手数料が差し引かれて着金する。手数料は中継銀行によって異なるため、合計が1,000円以上になる場合がある |
つまり定額を払っても、満額届く保証はありません。学費のように「1円でも不足したら支払い未完了」になるお金では、これが実際に効いてきます。
着金までは1〜6営業日程度。経由する銀行の数や受取銀行の処理によって変わります。期限ぎりぎりの手続きは避けてください。
③クレジットカード払い
学校がカード決済に対応していれば、もっとも手軽な方法です。ただし2つの落とし穴があります。
1つ目は限度額。学生本人のカードでは、学費が限度額を超えることがよくあります。事前に引き上げの手続きが必要になるので、早めに確認しておきましょう。
2つ目は海外事務手数料です。カードを発行した会社が上乗せする手数料で、近年は引き上げが相次いでいます。編集部が2026年8月に確認した範囲では、楽天カードが3.63%(2025年3月1日利用分から)、エポスカードが3.85%(2025年7月1日利用分から)です。
100万円の学費なら、3.63%で約36,000円。銀行送金の手数料より高くつくこともあります。カード払いを選ぶ前に、自分のカードの料率を必ず確認してください。仕組みはVisaの為替レートの調べ方でくわしく解説しています。
なお、学校によってはカード決済に別途手数料(サーチャージ)を上乗せするところもあります。請求書の細かい注記まで目を通しておきましょう。
④海外送金の専門事業者
銀行以外の資金移動業者を使う方法です。手数料が明示され、事前に着金額を確認できるのが特徴です。
ただし使えるのは、大学が直接の銀行振込も受け付けている場合に限られます。①で見たとおり、指定サービス以外を受け付けない大学があるためです。まず支払いページを確認してから検討してください。

画像引用:Kyodai Remittance
キョウダイレミッタンス(株式会社ウニードス)は、対面の窓口を持つ事業者です。第一種・第二種資金移動業者(関東財務局長 第00004号)として登録されており、2023年3月に日本で初めて第一種資金移動業の認可を取得しています。手数料は「国 × 受取方法 × 金額の帯」で決まり、編集部が確認した範囲では最低400円からです。
注意点として、1回あたりの送金上限は100万円(手数料込み)です。国・地域ごとに1日/1回の受取上限も別に定められています。為替レートへの上乗せ率は公表されていません。学費をまとめて送るなら、上限内に収まるか事前に確認してください。

画像引用:Wise
Wise(ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社)は、第一種および第二種資金移動業者(関東財務局長 第00040号)です。オンラインで完結し、両替に使うレートを実勢レート(ミッドマーケットレート)と明示し、手数料を0.73%〜と別建てで表示しています。
ただし、Wise自身も規約で「仲値と同期するような合理的措置を実施する」としつつ「特定の時点における指標と一致することを保証するものではない」と書いています。レートは常に動くもの、と理解しておきましょう。
送金前に「実際にいくら届くか」を確かめる
海外送金のコストは、画面に出てくる「送金手数料」だけではありません。多くの銀行や事業者は為替レートに手数料を上乗せしており、この上乗せ分は明細に出てこないため気づきにくいのが実情です。
学費のように金額が大きいほど、この差は効いてきます。レートの1%は、100万円なら1万円です。しかも学費は「請求額どおりに届かないと不足する」お金なので、送る前に着金額を確認しておくことが特に大切です。
大学が直接の銀行振込も受け付けている場合は、送金手段を自分で選べます。その選択肢のひとつであるWiseは、送金手続きに進む前の画面で受取人に届く金額を確認できます。手数料を別建てで表示するため、レートに何が乗っているかがわかりやすい仕組みです。
大学が決済サービスを指定している場合は、そちらの案内が優先されます。まず支払いページをご確認ください。
※金額の確認は無料です。実際に送金するまで料金は発生しません。手数料や上限は変更されることがあるため、送金前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
費用の全体像は海外送金の手数料は4つ|内訳と全体像をやさしく解説で解説しています。
学費を送るときの5つの注意点
実際に手続きするときに気をつけたいことを、順に挙げます。
①スケジュールは「逆算」で組む
- 学校指定の支払い期限を確認する
- ビザ申請の日程から、入学許可証の発行に必要な日数を差し引く
- 送金の着金には数日から1週間かかる前提で計画する
- 本人確認や送金目的の確認で、初回はさらに日数がかかることがある
②請求書の表記を、そのまま正確に写す
- 学校名・口座名義・口座番号・SWIFTコードは、請求書の表記どおりに入力する
- 送金目的欄には「学費支払い(Tuition Fee Payment)」と明記する
- 学生番号やリファレンス番号を必ず入れる。これがないと学校側で照合できません
- スペルミスは送金の遅延や返金の原因になります
③「少し多め」に送る。ただし送りすぎない
前述のとおり、中継銀行が手数料を差し引く可能性は完全には消せません。請求額ぴったりに送ると、数十ドル不足して再送金…ということが実際に起こります。不足分の再送金は、手数料も日数も丸ごともう一度かかります。
とはいえ大幅に多く送るのも損です。NYUは公式ページで、請求額より1万ドル以上多く送った場合、超過分の返金に35ドルの手数料がかかると案内しています。
目安としては、中継銀行に引かれうる分(数千円程度)をカバーする範囲で少しだけ上乗せするのが現実的です。超過分を次学期に繰り越せる学校もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
④為替は「読む」のではなく「早めに確定させる」
為替相場は誰にも予測できません。当社は相場の見通しをお伝えする立場にありませんし、有利なタイミングを狙う運用もおすすめしません。
現実的なのは、期限に間に合う範囲でできるだけ早く手続きを終わらせることと、手数料の少ない手段を選ぶことです。この2つは自分でコントロールできます。
⑤送金証明を必ず保管する
- 送金完了の控え(PDF)は、印刷とデータの両方で保管する
- 送金後は速やかに学校へ入金確認を依頼する
- ビザ申請で提出を求められることがあるため、原本とコピーを用意しておく
- 渡航後に必要になることもあるので、クラウドにも保存しておくと安心です
まとめ:まず支払いページ、次に「届く金額」
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海外留学の学費送金について解説しました。要点を整理します。
- 送金方法を調べる前に、大学の支払いページを見る。指定サービス以外を受け付けない大学がある
- 多くの国でビザ申請より前に学費の支払いが必要。渡航日から逆算して動く
- 銀行送金では、送金人負担にしても中継銀行に引かれることがある(主要4行が公式に明記)
- カード払いは手軽だが、海外事務手数料が3%台のカードもある
- 少し多めに送る。ただし送りすぎると返金にも手数料がかかる
- 比べるときは手数料の額ではなく「結局いくら届くか」で比べる
期限が迫るほど、選べる手段は減っていきます。学校から請求書が届いたら、その日のうちに支払いページを開くくらいの気持ちで動くと、余計な費用も心配も減らせます。
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