【2026年版】学生ビザとワーホリビザどっちを選ぶ?費用・条件・切り替え方を比較
2024-12-24
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海外に長期で滞在したいと思ったとき、多くの方が最初に迷うのが「学生ビザとワーキングホリデービザ、どちらにするか」です。
この2つは、できることも、かかるお金も、申し込める年齢もまったく違います。しかも申請料はここ数年で大きく上がりました。たとえばオーストラリアの学生ビザは、2026年7月1日からAUD2,500になっています。数年前の情報のまま予算を組むと、あとで足りなくなります。
この記事では、2026年8月時点の各国政府の公式情報をもとに、2つのビザの違い・費用・切り替え方法を整理しました。判断材料として、ぜひ参考にしてください。
※はじめにお読みください本記事は、各国政府の公式サイトで編集部が確認した内容をまとめたものです。当社は行政書士事務所でも、ビザコンサルティング会社でもありません。ビザの可否判断や個別のご相談には応じられません。ビザ制度は予告なく改定されます。実際に申請される際は、必ず各国政府の公式サイトで最新の情報をご確認いただき、必要に応じて専門家にご相談ください。
目次
先に結論:目的が「学ぶ」か「暮らして働く」かで決まります
迷ったときの判断はシンプルです。学位や資格を取りたい、長く滞在したい、30歳を超えているなら学生ビザ。働いて生活費を賄いたい、いろいろ経験したい、20代であるならワーキングホリデービザ(以下ワーホリビザ)が向いています。
- 学生ビザ…年齢制限がなく、行ける国もほぼ制限なし。就学が義務で、就労時間に上限がある。学費がかかる
- ワーホリビザ…原則18〜30歳。日本と協定を結んだ国・地域に限られる。フルタイムで働けるが、通学できる期間に上限がある
費用面でも性格が違います。学生ビザは「先にまとまったお金を用意して出発する」、ワーホリビザは「最低限の資金で出発して現地で稼ぐ」という組み立てになります。
学生ビザとワーホリビザの違い(オーストラリアの例)
制度は国ごとに違いますが、性格の差はどの国でも共通しています。日本人に人気のオーストラリアで比べてみます。
| 学生ビザ(サブクラス500) | ワーキングホリデービザ(サブクラス417) | |
|---|---|---|
| 申請料 | AUD2,500 (2026年7月1日から) | AUD840 (2回目・3回目はAUD1,000) |
| 年齢 | 6歳以上(上限なし) | 18〜30歳 (申請時点。31歳の誕生日前日まで) |
| 滞在期間 | コース期間に応じて最長5年 ※小学1〜4年で入学する児童は最長3年 | 1年 (条件を満たせば最長3年まで延長可) |
| 就学 | 語学学校・専門学校・大学・大学院 (CRICOS登録の全日制コース) | 滞在中4か月まで おもに語学学校 |
| 就労 | 授業期間中は2週間で48時間まで ※修士(research)・博士課程本人は上限なし | 制限なし ただし同一雇用主のもとは原則6か月まで |
| 資金証明 | 生活費として12か月分AUD29,710+学費+旅費 | 約AUD5,000+帰国用航空券(または購入資金) |
参考:Department of Home Affairs|Student visa (subclass 500)/Working Holiday visa (subclass 417)
表で見ると、申請料の差が3倍近くあることがわかります。しかも学生ビザは、これに学費と12か月分の生活費の証明が加わります。「とりあえず行ってみる」がしやすいのはワーホリビザです。
学生ビザでできること・特徴
学生ビザは、教育機関で学ぶことを目的とした滞在許可です。語学学校から大学院まで選択肢が広く、年齢の上限がありません。30代・40代で学び直しをする方にも開かれています。
滞在期間はコースの長さに応じて決まり、オーストラリアなら最長5年まで認められます。学業を続けるかぎり、同じ国に長くいられるのが最大の強みです。
一方で、就労時間には上限があります。オーストラリアでは授業期間中は2週間で48時間まで。生活費のすべてをアルバイトで賄う前提は立てにくく、資金は基本的に日本から持っていくことになります。
学生ビザの取得方法・条件
オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)を例に、流れと必要書類を整理します。
【取得の基本的な流れ】
- 教育機関から入学許可証(CoE)を取得する
- 必要書類を準備する
- オンライン申請サイトImmiAccountから申請する
- 健康診断(必要な場合)
- 審査・結果通知
【必要なおもな書類】
- パスポート(個人情報ページのコピー)
- 入学許可証(CoE)
- 資金証明…12か月分の学費、生活費としてAUD29,710以上、旅費(目安AUD2,000)
※配偶者を帯同する場合はAUD10,394、子どもはAUD4,449が加算されます
※本人または配偶者・親の年収証明(AUD87,856/家族帯同時AUD102,500)で代えられる場合もあります - 英語力の証明…IELTS(AcademicまたはGeneral Training)6.0が目安。TOEFL iBT 67、PTE Academic 47など
※ELICOS(語学コース)を10週組み合わせる場合は5.5、20週なら5.0まで下がります
※語学留学のみの場合は不要なことがあります - 留学生用健康保険(OSHC)の加入証明
【注意点】
すべての書類は英語である必要があり、日本語の書類は認定翻訳者による翻訳が必要です。またビザが下りる前に航空券を購入するのは避けましょう。審査には数週間かかることがあり、不許可になる可能性もあります。
英語力の要件は2025年8月に見直されています。数年前の情報が検索結果に多く残っているので、必ず公式ページで最新のスコアをご確認ください。
ワーホリビザでできること・特徴
ワーホリビザは、働きながら現地で暮らすことを認めるビザです。日本と協定を結んだ国・地域でのみ利用でき、外務省の「ワーキング・ホリデー制度」のページに対象国の一覧があります。
滞在は基本1年ですが、延長できる国もあります。オーストラリアは条件を満たせば最長3年、イギリスのYouth Mobility Schemeは最長2年です。
最大の魅力はフルタイムで働けること。現地で生活費を稼げるので、出発時に必要な資金が学生ビザよりずっと少なくてすみます。一定期間は語学学校にも通えるため、働きながら語学力を伸ばすことも可能です。
ただし年齢制限があります。多くの国で18〜30歳(申請時点)。この条件だけは、あとから取り返しがつきません。
ワーホリビザの取得方法・条件
オーストラリアのワーキングホリデービザ(サブクラス417)を例にします。
【取得の基本的な流れ】
- ImmiAccountのアカウントを作成する
- 必要書類を準備する
- オンラインで申請する(申請はオンラインのみ)
- 健康診断(必要な場合)
- 審査・結果通知
【必要なおもな書類・条件】
- 有効期限に余裕のあるパスポート
- 申請料 AUD840(2026年8月時点。2回目・3回目の申請はAUD1,000)
- 資金証明…滞在資金として約AUD5,000、および帰国用航空券または購入資金の証明
- 年齢が申請時点で18〜30歳であること
- 出生証明書など、身分を証明する書類
- 健康保険への加入(強く推奨されます)
申請料は改定されています。以前はAUD650でしたが、2026年8月時点ではAUD840です。古い金額のまま予算を立てないようご注意ください。
主要国の申請料を比べてみます
行き先を迷っている方のために、編集部が2026年8月に各国政府の公式ページで確認できた申請料をまとめました。
← 表は横にスクロールできます
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| 国 | ビザの種類 | 申請料 | おもな条件 |
|---|---|---|---|
| オーストラリア | 学生(サブクラス500) | AUD2,500 | 2026年7月1日改定。生活費AUD29,710の証明 |
| オーストラリア | ワーホリ(サブクラス417) | AUD840 | 18〜30歳。資金約AUD5,000 |
| イギリス | 学生(Student visa) | GBP558 | 2026年4月8日改定。別途IHS年GBP776 |
| イギリス | ワーホリ(Youth Mobility Scheme) | GBP340 | 18〜30歳。貯金GBP2,530。別途IHS年GBP776 |
| カナダ | 学生(Study permit) | CAD150 | 別途 生体認証CAD85。資金証明1人CAD22,895 |
| カナダ | ワーホリ(IEC) | CAD369.75 | 参加料184.75+就労許可100+生体認証85の合計 |
カナダは申請料が安く、資金証明が高めです
カナダの就学許可(Study permit)はCAD150と、比較したなかでもっとも申請料が低い部類です。ただし生体認証の採取に別途CAD85(家族2人以上なら上限CAD170)がかかります。
負担が大きいのは資金証明のほうで、本人1人ならCAD22,895が必要です(2025年9月1日以降の申請)。この額は公式に「毎年更新される」と明記されているので、申請の直前に必ず確認してください。ケベック州は別の基準です。
就労時間は学期中はキャンパス外で週24時間まで、学校の休暇期間は上限なしです(2024年11月15日に週20時間から変更されています)。
ワーキングホリデー(IEC)は合計CAD369.75。参加料CAD184.75、就労許可の手数料CAD100、生体認証CAD85の合計です。日本国籍の方が申請できるのはWorking Holidayのカテゴリーのみで、Young ProfessionalsとInternational Co-opは対象外です。年齢は18〜30歳。招待制のため、募集の状況は公式サイトでご確認ください。
アメリカは費用の確認先が分かれます
アメリカは日本とワーキングホリデー協定を結んでいません。長期滞在を希望する場合は、学生ビザ(F-1)など別の枠組みを検討することになります。
F-1に関わる費用はビザ申請料(MRV fee)とSEVIS費用が別々にかかる仕組みですが、編集部では今回、米国政府の公式ページから現在の金額を確認できませんでした。ネット上には古い金額が多数残っているため、この記事では金額を記載しません。在日米国大使館・領事館の案内と、進学先の学校の担当者(DSO)に必ずご確認ください。就労規定や資金証明についても同様です。
なお、観光や短期の商用でアメリカに入る際に必要なESTAはUSD40.27です(2026会計年度。連邦官報で確認)。これはビザではなく電子渡航認証で、就労や長期の就学には使えません。
イギリスは「申請料以外」が重くなります
イギリスを検討している方は、IHS(Immigration Health Surcharge/医療付加金)に注意してください。学生ビザ・Youth Mobility Schemeとも年額GBP776が申請料とは別にかかります。滞在期間分をまとめて前払いする仕組みです。
資金証明も明確に決まっています。学生ビザなら生活費としてロンドン内は月GBP1,529、ロンドン外は月GBP1,171(最大9か月分)を、28日間連続で口座に保有している必要があります。Youth Mobility SchemeはGBP2,530です。
「28日間連続」という条件がポイントです。申請直前に送金してもらっても要件を満たせません。日本から送る場合は、逆算して余裕をもって手続きしてください。
参考:GOV.UK|Student visa/GOV.UK|Youth Mobility Scheme visa
なお、Youth Mobility Schemeは国・地域によって抽選が行われますが、日本国籍の方は抽選なしで直接申請できます(2026年8月時点)。就労の制限も緩やかで、最長24か月滞在できます。
学生ビザとワーホリビザを切り替える方法

滞在しているうちに「もっと長くいたい」と思うことは珍しくありません。ビザを切り替えれば、滞在を延ばせる場合があります。オーストラリアを例に手順を見ていきます。
ただし切り替えの可否や手続きは、国・その時点の制度・個々の事情によって変わります。実行する前に必ず公式サイトで確認し、不安があれば専門家にご相談ください。
学生ビザからワーホリビザへ
オーストラリアの場合、ワーホリビザは国外にいるときに申請・許可される必要があります。そのため、いったん出国して手続きを進めるのが一般的です。近隣のニュージーランドなどに短期滞在しながら申請する方が多くいます。
1.出国前に用意するもの
- 有効なパスポート
- 滞在資金の証明(約AUD5,000)
- 帰国用航空券または購入資金の証明
- 健康保険の証明書
2.出国してから申請する
- ImmiAccountから必要書類をアップロード
- 申請料(AUD840)を支払う
3.許可後に再入国する
- ビザ承認レターと必要書類を揃えて入国審査を受ける
年齢の締め切りに注意してください。申請時点で31歳になっていると申請できません。切り替えを考えている方は、逆算して早めに動きましょう。
ワーホリビザから学生ビザへ
こちらはオーストラリア国内から申請できるのが一般的です。ただしワーホリビザの有効期限内に手続きを完了させる必要があります。
1.教育機関の入学手続き…学校を決め、入学申請をして入学許可証(CoE)を取得し、学費を支払う
2.必要書類の準備…CoE、資金証明(学費・生活費)、OSHCの加入証明、英語力証明(必要な場合)、有効なパスポート
3.ビザ申請…ImmiAccountからオンライン申請し、書類をアップロードして申請料(AUD2,500)を支払う
審査には数週間かかることがあります。現在のビザの期限に余裕をもって申請してください。また学生ビザは通学が前提になるため、出席率や成績が条件になる点も押さえておきましょう。
どちらを選ぶか、3つのポイントで整理します

①行きたい国はどこか
学生ビザはほぼどの国でも取得できますが、ワーホリビザは日本と協定を結んだ国・地域に限られます。アメリカは協定を結んでいないため、アメリカへの長期滞在を希望するなら学生ビザなど別の枠組みになります。
対象国は外務省の「ワーキング・ホリデー制度」のページで確認できます。協定国は増減することがあるので、計画を立てる前に一度ご覧ください。
②年齢と、滞在したい期間はどれくらいか
ワーホリビザは原則18〜30歳です。この条件だけは努力で変えられません。30歳が近い方は、ワーホリを先に使うほうが選択肢を残せます(学生ビザは何歳でも申請できるため)。
一方、2年以上の滞在を考えているなら学生ビザが現実的です。オーストラリアならコース期間に応じて最長5年、学業を続けるかぎり延長も視野に入ります。
③準備できる予算はいくらか
お金の組み立て方が根本的に違います。
- 学生ビザ…申請料に加えて、学費と12か月分の生活費(オーストラリアならAUD29,710)を先に用意し、証明する必要があります
- ワーホリビザ…必要な資金証明は約AUD5,000。現地で働いて生活費を賄う前提の設計です
ただしワーホリでも、仕事が決まるまでの数か月分は自分で持っておくのが安全です。到着してすぐ働けるとは限りません。
くわしい費用相場は海外留学の費用がまるわかり!基本の費用相場と種類別比較で、国ごとの比較は留学費用が安い英語圏の国ベスト5でも解説しています。
お金の送り方も、出発前に決めておきましょう
どちらのビザでも、まとまったお金を海外に動かす場面が必ず出てきます。学費の支払い、資金証明のための残高づくり、現地口座への生活費の仕送りなどです。
ここで見落とされやすいのが、為替レートへの上乗せです。海外送金のコストは「送金手数料〇〇円」だけではありません。多くの銀行や事業者は円を外貨に替えるレートに自社の取り分を織り込んでおり、この分は明細に「手数料」として出てきません。
金額が大きいほど、この差は効いてきます。100万円を送るなら、レートの1%は1万円です。
送る前に「いくら届くか」を確かめる
大切なのは、送金前に「結局いくら引かれて、いくら届くのか」を確認しておくことです。学費のように期限と金額が決まっている支払いでは、不足すると再送金が必要になり、手数料も日数も余分にかかります。
編集部が2026年8月に公式サイトで確認したところ、Wiseは両替に使うレートを実勢レート(ミッドマーケットレート)と明示し、手数料を0.73%〜と別建てで表示しています。送金手続きに進む前の画面で、受取人に届く金額を確認できます。

画像引用:Wise
※金額の確認は無料です。実際に送金するまで料金は発生しません。Wiseは銀行ではなく資金移動業者(第一種・第二種/関東財務局長 第00040号)です。
対面で相談したい場合の選択肢

画像引用:Kyodai Remittance
「オンラインだけでは不安」という方には、実店舗で相談できる事業者もあります。キョウダイレミッタンス(株式会社ウニードス)は第一種・第二種資金移動業者(関東財務局長 第00004号)として登録されており、全国に窓口があります。手数料は国と金額の帯で決まり、編集部が確認した範囲では最低400円からです。
ただし1回あたりの送金上限は100万円(手数料込み)で、国・地域ごとに受取上限も別に定められています。学費をまとめて送る場合は、この上限に収まるかを事前に確認してください。為替レートへの上乗せ率は公表されていません。
どの手段を使うにしても、複数の見積もりを取って「届く金額」で比べるのが確実です。送金の費用の内訳は海外送金の手数料は4つ|内訳と全体像をやさしく解説で扱っています。留学費用の送金にしぼった話は海外留学の学費送金ガイドもあわせてご覧ください。
まとめ:目的・年齢・予算の3つで決められます
学生ビザとワーホリビザには、それぞれ向いている人がいます。
- 学生ビザ…年齢制限なし、行き先も自由、最長5年。ただし申請料も資金証明も高額(豪州はAUD2,500+生活費AUD29,710)
- ワーホリビザ…申請料は抑えめ(豪州AUD840、英国GBP340)でフルタイム就労可。ただし18〜30歳・協定国のみ
- 迷ったら「年齢の期限があるほうを先に使う」と考えると、選択肢を残せます
- どちらもまとまった送金が発生するので、送る前に「届く金額」を確認する
制度は毎年のように改定されています。この記事の数字も、あくまで2026年8月時点で編集部が確認したものです。申請の前には必ず各国政府の公式サイトをご確認いただき、判断に迷う点は専門家にご相談ください。


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